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歯が抜けて欠損部があり咬めない・咬みにくい

歯列

人の歯は上下左右それぞれ7本ずつ、つまり上顎14本、下顎14本で成り立っています。また、親不知はそれぞれ8本目の歯になります。
一本一本の歯は基本的にそれぞれの位置を保つ働きをします。いずれかの歯が抜けると、両隣の歯が間をつめたり、傾いたりし、対咬歯列においては、挺出等の不整が生じます。

 

つまり、親不知を除いた28本の歯が一本も遊ばず上下でしっかり咬み合う必要があり、一本でも歯が抜けるとそのバランスが崩れます。よって、欠損部分を人工的に補うことが必要となります。
これを欠損補綴と言い、大きく二つの方法があります。
固定式のブリッジ(Bridge)と、取ったり外したりする入れ歯(義歯)です。

  長所 短所

ブリッジ
固定式で咬む力が強い
すぐに慣れる (違和感が少ない)
両隣の歯を削る必要がある
(特に天然歯の場合影響が 大きい)

義歯
取り外し可能で常に洗浄ができ清潔である
両隣の歯を大きく削ることがない
歯ブラシ時に洗浄の手間がいる
慣れるまでに時間が必要である
時々の調整が大切である

 

第3の方法として、インプラントがあります。欠損部の両隣の歯を利用するのでなく、欠損歯そのものを新しく作ろうとする考えで、抜けた歯相当部歯槽骨に手術により人工歯根を植え付ける方法です。 種々の研究により現在、術式も確立され、十分な安全性も保たれています。

しかし、患者様の全身状態、歯槽骨の幅や厚みや、骨の密度等々の条件により制限されることもありますので、各々のケースについて精査が不可欠です。
又、天然歯にある歯根膜(いすのクッションに相当)がインプラント歯にはなく、歯槽骨に直接固定されている事も、理解される必要があります。

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